周南市鹿野地区における観光まちづくり

周南市鹿野地区における観光まちづくり

-自然と歴史をカフェづくりに役立てる-
難波ゼミ

活動内容
鹿野地区の住民の方々と学生が対話を通して交流をした。鹿野地区では、観光資源になるライオン岩や温泉といった自然環境を楽しみながら、車で景観を楽しんだ。また、秋という季節柄、紅葉も楽しむことができた。歴史的な場所としては、二所山田神社など地域の方々と親しみのある場所がある。二所山田神社は、おみくじ自動販売機の発祥の神社であることとしても知られている。当日、学生は、宮司さんに歴史についてお話しを聞かせて頂き、実際に歴代のおみくじ自動販売機を見せて頂いたり、おみくじを購入したりした。お昼ご飯は、町の石船温泉で天ぷらそばを食べた。鹿野地区は、蕎麦や山葵(わさび)が有名であることから地産地消を楽しむことができた。また、長年営んでいるカフェや古民家をリノベーションしたカフェを経営している方々にも話を聞いた。カフェをまちづくりの基盤とすることなど、鹿野地区の未来について地域住民と学生とが意見交換をすることができた。

活動と教員の研究・教育との関連性
ゼミ学生と難波教授は、ゼミで観光まちづくりや住民を主体とした社会資源の活用について研究を行っている。特に、中山間地域は、高齢者割合が高く、鹿野地区も例外ではない。高齢化が進む地域で交流人口を増やすために、地元の高齢者と若い世帯が鹿野地でカフェなど何を起爆剤として創造するのかを考える。また、鹿野地区から24キロ南にある周南公立大学の学生が一緒に取り組むことで、学生が鹿野地域の潤滑油になることが期待できる。この取り組みに関して、難波教授は、「鹿野地区観光調査」として周南市より受託研究を行っている。

【メッセージ】
難波ゼミでは、周南市を中心として観光まちづくりについてゼミ生と共に調べている。地域を調べるときには、まず関心のある地域に出向き、町の住民と対話をする。対話をすることで地域の課題発見ができる。課題が見つかれば、著書や論文で原因などを考察する。この様な経験は、地方公務員や民間企業に就職する際の面接や小論文で、学生時代エピソードとして活用することができるとともに、就職後に地域の方々やお客さんと話すコミュニケーション能力の向上にも役立てることができる。