地域における子育て支援
-親子との対話を通してつくりあげる地域における子育て支援-
竹下ゼミ
【活動内容】
学生たちは「子どもの健やかな育ちを促す世代間交流のあり方」をテーマに、卒業研究に取り組んでいます。 こうしたテーマにつながったきっかけとなったゼミ活動が、地域子育て支援センター(周南市内)での親子交流でした。子育てに奮闘中の保護者がほっと一息でき、親子が一緒に楽しめる活動とは何か、学生同士で知恵を出し合い、学生が主体となってつくりあげた手遊びやペープサートを活用した寸劇、親子参加型の制作活動の機会を通じて、世代を超えた親子との地域交流活動の大切さを学びました。 センターを利用する親子との対話から子育ての喜びや大変さのリアルに触れ、卒業研究を通して、当事者の目線にたった周南圏域に必要となる新し子育て支援のカタチを提案します。
【活動と教員の研究・教育との関連性】
ゼミ教員(竹下)は、令和3年度より、科学研究費補助金(基盤研究(C))「地域連携を促す保育所における子育て支援実践モデルの構築」、そして令和5年度には、ゆうちょ財団(一般研究助成)「生活保護世帯における子育て家庭の貯蓄に関する研究−子どもの大学等の進学へ向けた貯蓄に焦点をあてて−」といった研究助成を獲得し、研究活動に取り組んでいます。
いずれの研究も、いま地域において喫緊に取り組む福祉課題とされる虐待問題や貧困問題の解決にアプローチしようとする研究です。こうした研究活動から得られた新たな知見や独自の研究成果は、ゼミの卒論指導をはじめ、地域の課題解決をけん引する社会福祉士養成の教育に取り込んでいます。
【メッセージ】
竹下ゼミでは、親子や児童福祉関係者との実際の出会いや交流を大切にし、それを通して地域課題を発見し、問いを立て、それに対する新たな解決策を提案する、学生主体の教育や学びを大切にしています。こうした活動を経験した学生は、とくに子ども家庭福祉分野の就職試験(小論文や面接等)に生かされ、児童福祉施設を中心に広く活躍しています。