共に歩む地域福祉活動

共に歩む地域福祉活動

-周南市中山間地区応援隊-
井上ゼミ

活動内容】
活動内容山口県内各所で、市街地から車で15分ほどしか離れていない場所であっても、若い年齢層の人々が生まれ育った土地を離れ、より生活しやすい環境を求めて暮らすようになっています。では、残された、年老いた人々の暮らしは誰が、どのように支えていけばいいのでしょうか。高齢化が進む中山間地区において、お互いを支え合うまち作り・社会作りはどう進める必要があるのか、学生がその土地で暮らすお年寄りに直接お話をうかがい、対応策を考えました。

【活動と教員の研究・教育との関連性】
 ソーシャルワークは、人とその人を取り巻く環境とのやりとりでうまくいっていないことを生活課題として捉え、その生活課題を当事者といっしょに解決していく専門職です。県内の中山間地区は福祉の担い手も高齢化し、生活課題が地域全体に広がってきている状態です。こうした状態を変化させていくにはどうすればいいのか、その地域で暮らす人々が安心・安全に暮らしていくにはどうすればいいのかという視点は、ソーシャルワーク支援に関する科目でも得てして「目の前の人」に焦点をあわせがちな学生の視点に拡がりを与えていると考えています。

【メッセージ】
社会福祉の支援は、一人で行えるものではありません。あくまで生活の主体はその地域で暮らす人たちですが、そこに多くの専門職が集まることで、「いい知恵」を出していけるのです。社会福祉というと、障がいを持つ人であったり、児童虐待を受けている子どもたちであったりを連想しがちですが、「誰にもやさしい社会作り」を目指していく面もあります。誰にも優しい社会は、回りまわってあなたやあなたの家族にも、やさしい社会となっていくはずです。社会福祉の学びは、あなた自身の生き方を考える学びとなります。是非地域を変えていく公務員や、地域支援をまとめて行う地域包括支援センターの職員を目指してもらいたいと考えています。