情報科学は、生活のあらゆるところに関係しており、多くの分野が相互に関連し合って成り立っています。情報科学部では広く学んでいただくとともに、関心のある分野を深く体系的に学んでいただくため、プログラム制を採用しています。

プログラム制とは

入学前または入学後に学科や専攻を一つ選ぶのではなく、広く情報科学の諸分野を学びつつ、卒業時にはどれか一つ以上のプログラムでまとまった学修を行ないます。関心が変わった等で、途中でプログラムを変更するのも自由にできますし、2つのプログラムを併修することもできます。 情報科学部には、ビジネスアナリティクスデータサイエンス情報エンジニアリングの3つのプログラムがあります。

ビジネスアナリティクス・プログラム

現代ビジネスのキーの一つは、データを使った経営情報分析です。また、情報科学技術を活用した金融取引や金融分析はフィンテックとも言われ、注目を集めています。ビジネスアナリティクス・プログラムでは、こうしたビジネス関連の情報科学技術を学びます。 

[科目例] フィンテック・ブロックチェー

ブロックチェーンとは,Bitcoinなどに代表される仮想通貨の基盤であり,暗号技術によって取引履歴をセキュアかつ分散的に記録・管理する技術です。ブロックチェーン実装のために必要となる要素技術だけではなく,金融業における活用についても概観し,基礎から応用まで幅広く学びます。

データサイエンス・プログラム

インターネットの普及等により、私たちの暮らしのあらゆる面で大量のデータが集まるようになり、機械学習等を使った高度な分析とその活用が求められるようになりました。データサイエンス・プログラムでは、こうした大規模なデータをどのように分析・活用するかを学びます。

[科目例] IoTとAI

人工知能(Artificial Intelligence)とモノのインターネット(IoT)を統合した概念であるArtifical Intelligence of Things (AIoT)も誕生しており,今後,社会のスマート化を目指していく上でAIとIoTの協調が重要視されています。この科目では,IoTおよびAIの基礎,IoTとAIの協調について体系的に学びます。

情報エンジニアリング・プログラム

情報科学は現代社会のインフラストラクチャーを支えるものであり、さまざまなシステムやネットワークを構築する人材は今後ますます必要とされています。情報エンジニアリング・プログラムでは、そうした構築の基礎となるプログラミングと関連知識を学びます。 

[科目例] 情報ネットワークとセキュリティ

現在ではインターネットを中心とした情報ネットワークが生活の基盤となり,コンピュータやモバイル端末だけではなく,家電などもネットワークに接続されるようになりました。本科目では,情報ネットワークの基本的な知識・技術だけに留まらず,情報システムやネットワークを通じて提供されるサービスに存在する脆弱性やリスクに対応するためのセキュリティについて学びます。