
羽渕 由子 教授
担当予定科目:
社会調査法
質的データ分析
情報行動心理学
専門分野:
言語心理学、心理言語学、認知心理学
受験生へ一言
大学生でいられる4年間は案外短いです。「4年後にどういう自分になっていたいか」を考えると,大学でチャレンジすることが具体的に見えてきます。自分の人生のハンドルを自分自身で握って生きていくために「頼りになる自分」を確立しましょう。その訓練を教員として支援いたします。
先生に聞いてみました!
どんな研究をされていますか?
私は,おおざっぱに説明すると,心理学の知見を用いて実社会をよくする研究をしています。具体的には,日本語を母語としない人(主に外国人)から正確な情報を負担なく聞き出す方法,日本語の会話能力のレベルに応じて,適切な調整・介入・援助する方法について研究しています。また,医療現場で事故が起こりやすい要因について調査し,データを分析して,改善につなげる提案をする研究もしています。
なぜそうした研究に関心を持たれたのですか?
大学では基礎研究(第二言語学習者の習得のメカニズムについての研究)をおこなっていました。その知見を使って実社会に貢献できないかと思っていたときに,人間工学や情報学などの研究者との共同研究で製品の使いやすさや医療事故を防ぐ研究プロジェクトに参画しました。その後,事件や事故などの出来事の聴取をする際に,正確で詳細な供述を得るためには,話を聴く順番や質問の仕方などの知識が必要で,後の事実認定や心理ケアにも影響があることを知り,現在の研究につながっています。
授業では何を担当されていますか?先生の授業の強みを教えてください。
担当科目は,直近では「情報科学概論」の一部を担当します。次年度以降は,「認知・感性データ分析」「情報行動心理学」「質的データ分析」などを担当します。これらの科目は,人間の行動や特徴的な現象を観察し,行動あるいは現象の発生理由(要因)を明らかにし,それらの要因をコントロールすることによって,行動や現象の発生や進展をコントロールする方法の基礎について学ぶことを目標としています。