
日置 智子 講師
担当予定科目:
データサイエンス入門
生体情報システム
情報リテラシー
生体情報分析
専門分野:
生体情報処理、運動学習・制御、運動解析
受験生へ一言
勉強や研究で興味を持ったことがあればどんどんチャレンジしてみてください。そこから、ひとつでも夢中になれるものが見つかることを心から願っています。また、それを応援したいと思っています!
先生に聞いてみました!
どんな研究をされていますか?
ヒトの運動制御の仕組みについて研究しています。現在は、ヒトの歩行計測データを解析することで、安全でエネルギー効率の良い、すなわち転びにくく疲れにくい歩き方を探っています。具体的には、モーションキャプチャシステムによって歩行中の脚関節の軌道を計測したり、筋電計を使って脚を動かす筋肉の活動を調べたりしています。調べて得たデータをコンピュータで処理して、実験に参加してくださった方々の歩行の特徴の共通点が何かといったことを解析しています。

モーションキャプチャのマーカを被験者さんに取り付けている写真です
研究結果をどのように生かしたいと考えていますか?
効率の良いスポーツトレーニングやリハビリテーションの方法の開発などに役立てたいと考えています。また、安定性と制御効率の高い歩行を行うロボットの設計にも応用できるのではと期待しています。
なぜそうした研究に関心を持たれたのですか?
もともと生き物が大好きで、生き物の脳や運動に興味を持ち、研究を始めました。ヒトや動物の運動学習・制御メカニズムを探るために計算機によるシミュレーションを行っていたのですが、実際の運動の計測結果との比較をしてみたいと思い、現在の研究を始めました。
授業では何を担当されていますか?先生の授業の強みを教えてください。
生体情報の分析に関する授業を担当します。授業では、生体情報処理のメカニズムをしっかりと学んだ上で、実際に生体データを計測し、得られたデータを処理・分析する方法について学びます。データ分析の際には、それまでに学ぶデータサイエンスの知識と技術をフル活用することで実践力を身に付けてもらいたいと考えています。
現在はヒトの歩行について研究されているとのことでしたが、そのほかにやってみたい研究はありますか?
メタバース空間を使って様々な動作解析を行うのも面白そうだと考えています。現実世界では実現が難しい実験環境を作り出すことで、面白い研究ができるのではないかと考えています。その際には、もちろん歩行だけではなくて様々なスポーツ動作などの解析もしたいですね。興味のある方がいましたら、是非一緒に研究しましょう!
入学してきた学生と一緒にやってみたい活動などはありますか?
前職で地域連携やリカレント教育に関わってきました。その経験を生かして、学生の皆さんが情報科学部で習得した知識やスキルを地域に還元できる活動を実現したいと考えています。自分の専門分野に関する研究やそれ以外の活動を通して、学生と地域の皆さんが共に学び合える環境をどんどん広げていくお手伝いをしていきたいと思っています。